(CNN) 香港の市街地で頭上を見上げれば、混み合う通りに向けられた監視カメラの黒いレンズに気づくだろう。
【画像】監視カメラを破壊しようと跳びあがるデモ参加者=2019年10月
この光景は今後数年間でより一般的になるとみられる。香港警察は監視能力を高めるために何千台ものカメラを設置するという野心的な取り組みを進めているからだ。
香港は常に世界で特に安全な大都市の一つとして位置づけられているが、香港の警察は犯罪と戦うために新しいカメラが必要だと述べ、強力な顔認識および人工知能(AI)ツールをカメラに搭載する可,能性を示唆している。
一部の専門家らは、この動きによって香港は監視システムが蔓延(まんえん)する中国本土に一歩近づくことになり、監視カメラが抑圧的な効果をもたらす恐れがあるとの警戒感を示している。
香港警察は今年2000台の監視カメラを新たに設置するという目標を掲げており、その後も毎年これを上回る台数を設置する可,能性がある。
香港警察とクリス・タン香港保安局長は、西側諸国を含む他の管轄区域でも法執行に監視カメラが広く使われている点を繰り返し指摘している。例えば、シンガポールには9万台、英国には700万台以上のカメラがあるという。
英国など一部の地域では顔認識カメラが使用され始めているが、専門家らはこれらの初期の実験により、慎重な規制とプライバシー保護の必要性が浮き彫りになったと述べている。香港警察はCNNに対し、「関連法を順守」し、厳格な内部指針に従うと述べたが、それがどのようなものになるかについて詳細には触れていない。
また一部の専門家は、香港が他の場所と異なるのは政治環境だと指摘する。権威主義的な中国本土に近づくなか、香港では政治的な異議に対する取り締まりが続いている。
米シンクタンク「全米アジア研究所」の研究員、サマンサ・ホフマン氏は「違いは、技術がどのように使用されているかだ」と指摘。米国や英国のような国も、こうした技術をどのように導入するかという問題を抱えているかもしれないが、香港とその他の国や地域は根本的に異なっており、政府の体制と、政党国家が自らの権力を維持するために法律を使用する方法に関係していると語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2deb21304dada8173e6dfe9708b69dbb19c4e876
引用元: ・香港 数千台の監視カメラ設置を計画 「中国化」を指摘する声も [114497724]
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香港にとってこれが意味すること
香港には政府機関が使用する公共の監視カメラが5万4500台以上ある。英国の技術調査会社の推定によると、人口1000人あたり約7台に相当する。
これは米ニューヨーク市とほぼ同等で、英ロンドン(人口1000人あたり13台)にはまだ遠く及ばない。一方、中国本土の都市は人口1000人あたり平均約440台と突出して多い。
先の調査会社によると、人口1人当たりの監視が最も厳しい世界の10都市のうち8都市は中国にある。これらの都市では新しい電話番号を登録する際や一部の地下鉄駅の利用する際に顔認識が求められるなど、顔認識は日常生活において避けられないものとなっている。
そしてこの技術はより抑圧的な方法でも使用されている。
中国政府は、新疆ウイグル自治区で、イスラム教徒が多数を占めるウイグル族の住民を監視するために監視カメラを使用している。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、2022年後半に政府の厳格な新型コロナウイルス感染症対策に反対する前例のない全国規模の抗議活動が発生したとき、警察は顔認識と他の高度な監視ツールを使って抗議者を追跡した。
ホフマン氏は「(中国の)治安の監視システムは、おそらく精神疾患の病歴や抗議活動への参加歴のある特定の人物のリストを追跡し、何らかの形で問題のある人物としてマークされた人物を記録する傾向がある」と指摘する。
その後、システムは「その特定の人物を市内全域と監視ネットワーク全体で追跡する」という。
「香港での監視カメラと顔認識技術の使用は、時間の経過とともに中国本土のものと非常に似てくると予想するのは妥当だと思う」(ホフマン氏)
一緒に沈んでおけ
別の国だと思ってるヤツなんていないよ
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